ホワイトクリスマスパーティとなった。12月20日、恒例の年末を締めくくる建築学部主催のパーティ前夜に、町も、しんしんと白粉をすませた。ちなみに、これが新雪。最近では雪はおろか、運河に氷もはりにくいときく。さて、とブログをながめると、こちらはすっかり凍てついている。pallaさんに申し訳ないと、軽く頭をさげつつ、今年を振り返ることにした。カクテルライトがまだ目頭にちらついている。

まず、報告から。卒業プロジェクトを、アフリカはザンビアの首都ルサカと決めた。40人以上も参加した人気のスタディトリップだったにも関わらず、蓋をあけてみると、卒業プロジェクトとしてアフリカを選んだのは僕だけだった。ちなみに、先のセメスターでのスタディトリップを土台に、2030年を見据えて首都再生計画を継続している。デルフト工科大学では、最終年度を個人ベースで卒業プロジェクトに充てることが出来る。殆どの人は、母国のアーバンリサーチを進める中、それは、ちょっとした違反行為だった。実際、僕もしばらく首をかしげていた。東京か大阪のいずれかのアーバンリサーチを皮切りにshrinking cityを提案しようとしていた。去る夏休みに、いそいそ資料も集めた。それが却っていけなかった。ダッチサイズの部屋のテーブルに、日本の資料とアフリカから帰国したての資料が肩を並べてしまった。一目瞭然だった。卒業プロジェクトとしても東京や大阪の魅力はshrinkしてしまった。魅力は未知だとすれば、その未知がどのくらいのものか、推し量る必要もある。現実問題、残された一年でその未知を魅力としてきちんと手繰り寄せることが出来るのかどうか、学生にとって死活問題となる。したがって皆、アフリカに背を向けた。悪いことじゃない。かの地へ赴き、身に滲みて分かっているからこそ、判断が出来たともいえる。「hopeless」。当時のアフリカ都市に対する僕らの口癖を思い出した。この問題は、今でもわからないでいる。手繰り寄せられることをひたすら祈って、アフリカの大地を呼吸している。青年海外協力隊員やJICAの方々にもお世話になっている。皆のおかげでここまで歩いている。

最近、自分を「医者」のように感じるときがある。世界の都市を見続けると、皆さまざまな既往症状を抱えていることに気づく。これらはアーバンリサーチの分析方法に因るところが大きいのだろう。マルチスケールで引き剥がし、さらに、様々なファクターで引き剥がし、ミッシングリンクを見つけて、スーパーインポーズする、その行為をさしている。ドキシアデスがEkisticsで語った「Urban Body」や、ロッシの「typemorphology」は、現在進行形である。このところ、Casttelsのいう都市構造は都市社会そのもの(コピーでなく)であり、都市社会は都市構造そのものだったということに気づかされる。詳細は省くけれど、アフリカのフォーマルとインフォーマルのハイブリッド構造を見つめていく上で、大切な視座をもたらしてくれている。民族と経済的階級の差別による複雑な絡み合い、植民地時代の思想やE.ハワードのガーデンシティの誤読によるスプロールやゲットー化の促進、社会主義とグローバリゼーションによる経済自由化運動のハイブリッド構造、などは、とても大切なストラクチャーだ。言い換えると、卒業プロジェクトが沈没するかもしれないトラップがそこかしこに大きな口を開けて待っている。更に大きな問題として、こうした西洋的オペレーションが、アフリカの都市に通用するのかどうか、が残っている。もちろん、誰もこれに答えることは出来ないでいる。あるチューターは、ひたすら理由なくボトムアップなアプローチを推奨する。かと思えば、Space of Flowの信望者が、Network Cityが決めてと背中を叩く。僕は、こうした最中、平均台の上を進むような平衡感覚を強いられつつ、来年早々の中間発表へ歩を繰り出している。

I wish all of you a merry X'mas and a happy new year 2008,

bumba